横綱・照ノ富士は宇良“秒殺”で白星発進も…腰に爆弾抱え「速攻相撲」が命綱に

公開日: 更新日:

「凄いパワー? まだ……。本気を出せば折れていたかもね」

 取組後、事もなげにそう言ったのが横綱照ノ富士(32)だ。

 14日の1月場所初日は結びの一番で業師の宇良と対戦。

 もろ差しを許した横綱は、相手の右腕を左腕で抱え込むと、力任せの小手投げ。こらえて振り回される宇良の右腕があらぬ方向に曲がったように見え、国技館内は大きくどよめいた。

 最後は土俵のほぼ中央から押すと、宇良は勢いよく吹っ飛んで土俵を割った。

 47本の懸賞を受け取り、意気揚々と支度部屋に戻った照ノ富士。報道陣に「まず相手の動きを止めようと思ったのか」と聞かれると、「止まっても(宇良は)力が強いんでね。じっくりいこうと思った」と話した。その意に反し、取組時間は8秒01の“秒殺”だったものの、照ノ富士にとっては「うれしい誤算」ではないか。

 今場所は、昨年7月以来となる3場所ぶりの出場。2022年10月にメスを入れた両ひざは安定しているとはいえ、昨年7月に腰のヘルニアが判明し、同9月には腰の骨の一部が折れていることも明らかになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に