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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

アジア杯では「代えの利かない選手」超名門リバプールのレギュラー遠藤航に注目する

公開日: 更新日:

 アジアカップを取材するためにカタールの首都ドーハに到着して「随分と久しぶり。ドーハでの取材はいつ以来?」と記憶を辿ってみた。

 2013年3月26日、翌年のブラジルW杯のアジア最終予選・ヨルダンとのアウェー戦がアンマンで行われた。その4日前の22日、調整試合としてドーハでカナダとの一戦が組まれていた。

 約11年ぶりのドーハは大きく様変わりしていた。当時はどこに行くにもバスかタクシーしかなかったが、地下鉄が整備されて移動が楽になった。2022年のW杯自国開催の前と後では、街並み全体が洗練されたと感じた。

 一次リーグⅮ組の日本は、初戦でトルシエ元日本代表率いるベトナムと対戦した。

 前半に1-2と逆転される局面もあり、日本代表らしくない戦いぶりの時間帯もあったが、試合全体を通して見ると「やや手こずった分、今後も良い緊張感を持って戦える。11年大会以来の優勝に向けて格好の滑り出しとなった」と感じた。

 さて――。

 強行日程の中、ベトナム戦に先発フル出場した英プレミアリーグの強豪リバプール所属の遠藤航に注目した。 

 ウインターブレイクのない英プレミアリーグは年末年始もリーグ戦が行われる。現在首位を走るリバプールの遠藤は、1月1日にホームでのニューカッスル戦(4-2)の後半30分までプレー。そして5日にドーハ入りして日本代表に合流というハードなスケジュールだった。

 それは遠藤に限らず、同じ英プレミアリーグのアーセナル・冨安健洋とブライトン・三笘薫、あとスコットランドリーグの旗手怜央前田大然(セルテック)、ラ・リーガ(スペイン)の久保建英(レアル・ソシエダ)も同じようなスケジュール。

 このため14日のベトナム戦は、元日に国立競技場で開催されたタイ戦のメンバーが中心になると思われ、ボランチの予想スタメンには佐野海舟(鹿島)の名前をあげるメディアもあった。

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