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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

アジア杯では「代えの利かない選手」超名門リバプールのレギュラー遠藤航に注目する

公開日: 更新日:

ケガでもない限り全試合に出場するに違いない

 ただ、試合前日の公式会見には森保一監督と並んでキャプテンである遠藤が出席。日本人記者だけでなく海外のメディアからの質問も受けたが、やはり英プレミアリーグを代表する超名門リバプールのレギュラーだけに注目度も別格だった。

 外国人プレスの「リバプールのクロップ監督は『一日でも早く帰ってきてほしい』と言っていたが、どういう返答をしたか」という質問については次のように答えた。

「もちろん監督は冗談で僕に言っていたというところで、そうやって監督に自分が求められていることは、非常にうれしく思います。ただ、このチームでプレーすることも自分にとっては重要で、キャプテンとして優勝するためにここにいるので、とにかく今は優勝トロフィーをクラブに持って帰るということを意識してやっていきたい」

 前所属クラブのシュツットガルトも、ブンデスリーガ優勝3回というドイツの古豪だが、欧州チャンピオンズリーグ優勝6回を誇り、80年代はトヨタカップで2度の来日を果たしているリバプールとは、やはり伝統も実績も格段に違う。

 さらに記者の質問に出てきたクロップ監督はボルシア・ドルトムントでブンデスリーガ優勝、リバプールでも英プレミアリーグとFAカップ、CL(チャンピオンズリーグ)、クラブW杯でも優勝し、ドイツとイングランドで年間最優秀監督賞を複数回受賞している。

 その名将がアジアカップで遠藤の離脱を惜しんだだけに、注目度が高まるのも当然と言えた。

 当の遠藤は、キャプテンとしてベトナム戦にはスタメンでフル出場を果たし、前半45分には股抜きパスから南野拓実の同点ゴールをアシストするなど勝利に貢献した。

 森保監督は決勝までの7試合を見据えてターンオーバーを採用する可能性が高い。

 しかしながら、遠藤は「代えの利かない選手」としてケガでもない限り、全試合に出場するに違いない。

 指揮官にとっても選手にとっても、目標はもちろん、アジアカップを高々と掲げることである。

●日刊ゲンダイはアジアカップとは別に、パリ五輪代表主将 藤田譲瑠チマへの特別インタビューを実施。関連記事にある【特別インタビュー(前編)】藤田譲瑠チマ「日韓戦に懸ける特別な気持ちはない」 は、サッカーファンなら必読だ。

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