MLBでは常識ベンチ内タブレット 日本で導入が進まないNPBの“重い腰”…何が障壁か?

公開日: 更新日:

 しかし、日本では一向にタブレット導入の動きが見られない。日本では球団ごとにデータの収集機器が異なる。巨人阪神などは「トラックマン」、ヤクルトは「ホークアイ」を採用している。タブレット導入には使用データを統一し、公平性を担保する必要があるという声に加えて、タブレットがサイン盗みなどの伝達行為に悪用される懸念もあるにはある。「障壁があるのは理解していますが……」と、冒頭のデータ担当者が続ける。

「タブレット導入はNPBが音頭を取る必要があるが、NPBはスタッフが少なく、なかなかシステム整備に人員を割けないのも確か。NPBには統一システム導入のための資金力がないのは重々承知していますが、まずは各球団が現状使用しているデータをベンチでも見られるようにしてくれればいい。MLBが絶対的な権限を持つ米国とは違い、日本はあくまで12球団主導。NPBが率先して動くには12球団の協力が不可欠とはいえ、全く動こうとする気配すらないから、みんなアタマを抱えているのです」

 データ全盛時代のいま、日本球界のレベルアップの意味でも、タブレット導入のメリットはありそうだが……。


日刊ゲンダイは今オフ、小久保監督に特別インタビューを実施。関連記事【小久保監督「選手に好かれようとは一切思ってない。嫌われるのはまったく平気」】も必読だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  2. 2

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  3. 3

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  4. 4

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  5. 5

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  1. 6

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の立場を左右する? サイ・ヤング賞左腕が復帰へいよいよ秒読み

  3. 8

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  4. 9

    なぜこのタイミング?巨人オコエ瑠偉、増田大輝だけが「実名報道」されたワケ…違法オンカジ騒動で書類送検

  5. 10

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  3. 3

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  5. 5

    加賀まりこ「鈴さん」人気沸騰中!小泉今日子と《そっくり》の母親役でフジ月9“夢の共演”を待望する声

  1. 6

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 7

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  3. 8

    永野芽郁「文春砲第2弾」で窮地…生き残る道は“悪女への路線変更”か?

  4. 9

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  5. 10

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった