ナ・リーグ西地区は巨大戦力ドジャース独走でダル&松井のパドレスは蚊帳の外
ナ・リーグ西地区
大リーグに詳しいスポーツライター・友成那智氏がレギュラーシーズンの行方を占う。
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ここ数年、ドジャースが100勝以上して地区優勝というパターンが少なくない。今季は大谷翔平と山本由伸の加入で戦力がさらにアップしており、9月半ばまでに大台をクリアする可能性が高い。
ただ順調すぎる場合は危険要素を見落として、思わぬダメージを被ることがある。今年のドジャースに死角はないのか?
それは投手陣に故障者が続出するケースだが、まず地区優勝を逃すことはないだろう。故障者が相次いで投手力が平均レベルまで落ちても、圧倒的な得点力があるため、6割以上の勝率をキープできるからだ。
西地区は1位ではなくむしろ2位争いが焦点。2位の座を狙うのは、ダイヤモンド(D)バックス、ジャイアンツ、パドレスの3球団で、ロッキーズはまだ最下位を抜け出す戦力が整っていないので、厳しいだろう。
2位の最有力候補はDバックス。昨季、8月に失速したが、9月に盛り返して何とか84勝し、5割から勝ち星が6つ超えただけでポストシーズン進出。8月のドジャース3連戦でガチンコ勝負を避けてエネルギーを温存できたため、ポストシーズンは好調でワールドシリーズまで進出した。一方のドジャースは、地区シリーズで敗退したので、Dバックスは同じパターンでポストシーズン進出を狙い、レギュラーシーズンでは87勝くらいを目標に、勝てるチームから確実に勝ち星を得ることに注力するだろう。オフの補強で弱体チームから高い確率で白星をマークできる昨季13勝のエドゥアルド・ロドリゲスを獲得したので大きな戦力になる。