二十歳の大谷が語っていた「理想の二刀流」、“投打のどっちが好きですか?”の「答え」とは
──ダルビッシュなどは「食事も練習」と徹底していました。
「登板前は脂ものを控えたりはするけど、基本的には自分が食べたいというものを食べるのも必要かな、と。プレーに支障がない範囲では、食べたいと思うものを食べていきたいです」
──ちなみに好物は?
「僕ですか?(笑) お肉とか……まあ何でも好きですよ。故郷の東北は牛肉がおいしい? そうですね(笑)」
──投げることと打つこと、どちらが好きですか?
「(額に眉を寄せて)んー……。どっちも違う面白さがありますからね……」
──難しさは?
「(首をひねって)うーん……難しいですね……。それもどっちも難しい。結果が出ない方が難しいと思うこともあるので、その都度その都度変わってくる。調子の良い時はこれでいいのかなと思うし、ダメな時は難しいと思うのが普通なので」
──思い通りにならないことはありますか?
「常に思い通りにならないことの方が多いので、そこは我慢してしっかりやっていくしかない」
──投手として、去年より結果を出している要因は?
「そんなにコレというのはありませんけど……。去年より多く先発ローテとして投げさせてもらっているので、その中でちょっとは自信がついてきたのかな、と」
──プロ初完封で勝利した5月13日の函館での西武戦。この試合では当時自己最速の158キロを投げ、それ以前と比べても全体的に球速がアップしています。
「平均球速に関しては、オフにウエートなど体づくりもしていましたからね。それが噛み合い始めたのが、その時期かな、と。特にこれという(良くなった)要因はない。噛み合い始めたのが少し遅れたかなとは思っていますけど」
──キャンプの時は「投球術も駆使したい」と話していましたが。
「やっぱり、真っすぐは一番の武器かなと思う。それを生かしつつ、投球術を広げていければ。今の段階では最小限の球種の中でしっかり出来ればいい。そうすれば球種も増えていくと思う。(投球術は)去年よりは出来ているかな、とは思いますね」
──日本人最速タイの161キロを記録していますが、球速にこだわりはあるのですか?
「持ち味ではあるけど、そこはMAXの数字。普段投げるボールはもう少し球速が低い。その平均が上がってきたのは凄くいいと思いますね。今まではムラがあった。いいボールと悪いボールの差が少なくなれば、MAXもどんどん伸びていくかな、と。平均球速もどんどん上がっていくと思うので、球質も含めてもっと良くなるとは思います」
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