巨人の「想定外」が今季ことごとくプラスに転じるカラクリ 16日は菅野がまさかの抹消も…
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「阿部監督が演出した好スタートと言っていいと思う。開幕カードやカードの頭を避け、今年は先発6人目でスタート。相手の先発も最後の枠でローテに滑り込んだ投手との対戦になるから勝利の可能性は高まる。気楽な6番目スタートという阿部監督の配慮も大きかったと思います」
捕手にも「想定外」があった。昨季134試合でマスクをかぶり、打率.281、16本塁打、55打点。打撃3部門でキャリアハイをマークした大城卓三(31)が、今季は23試合で打率.188、0本塁打、3打点と不振。8日に二軍落ちとなった。代わってマスクをかぶるのが、小林誠司(34)と岸田行倫(27)の2人。特に存在感を発揮しているのが、2017年にゴールデングラブ賞に輝いた小林である。
もともと守備面には定評があったものの、課題の打撃面は一向に上向かず、ここ数年は出番が激減。昨季はわずか21試合の出場にとどまっていた。今季はすでに17試合(先発14試合)に出場し、投手陣を支えている。前出の高橋氏が言う。