巨人の「想定外」が今季ことごとくプラスに転じるカラクリ 16日は菅野がまさかの抹消も…
「大城は東海大相模、東海大出身で原前監督の直系の後輩。打撃を重視した原前監督の時代は重宝されたものの、投手を中心とした守備を重視する阿部監督は、大城のリードを含め、捕手としての立ち居振る舞いに不満があると聞く。チャンスをもらった小林は、菅野に対して息の合ったリードで元エースの復活に一役買っている。それにしても阿部監督は、昨年あれだけ活躍した正捕手の大城をよく代えられたなというのが正直なところ。原監督時代の晩年はずっと二軍だった小林を再生させたのも、捕手出身の阿部監督にしかできない芸当でしょう」
ドラフト1位・西舘勇陽(22=中大)の起用法にしても、当初、阿部監督は「先発」と明言。しかし、開幕ローテ争いから脱落すると、勝ち試合のセットアッパーに組み込んだ。現在13ホールドで巨人の開幕ダッシュに貢献した。
「先発がダメだと、普通は二軍で先発をしながら、『一軍からお呼びがかかるのを待て』となる。それが、阿部監督は即座にセットアッパーに配置を換えて一軍に残した。捕手出身らしく、投手を見る眼力が采配に生かされています」(巨人のファーム関係者)