「出てこい大谷ドジャース!」 ヤンキース15年ぶりWシリーズ進出、敵意剥き出しでスタンバイ

公開日: 更新日:

「選手たちは成長しているし、準備を怠らなかった。この球団すべてを誇りに思う。感無量だ」

 興奮気味にこう言ったのはブーン監督だ。

 ヤンキースが日本時間20日、ガーディアンズに勝って松井秀喜がMVPを獲得した2009年以来15年ぶりのワールドシリーズ進出を決めた直後のグラウンドはお祭り騒ぎだった。

 ハル・スタインブレナー・オーナーやキャッシュマンGMらが決勝本塁打を放ったソト(25)らナインと次々に祝福の抱擁。記念撮影ではオーナーが真ん中で高々とトロフィーを掲げた。そんなヤンキースの本音は「メッツより大谷のいるドジャースとの頂上決戦」だという。

大谷翔平(30)とは因縁があるのです」と、特派員のひとりがこう続ける。

「昨オフ、ヤンキースが大谷獲得に動かなかったのは、二刀流選手が加入する弊害を危惧したからです。二刀流の大谷は投手として最低でも中5日の登板間隔が必要。原則として中4日で回っているコール(34)を中心としたローテーションがグチャグチャになる可能性があったのです。加えてヤンキースは7年前、日本ハムからポスティングでメジャー挑戦する大谷にフラれた経緯がある。大谷はメジャーでも二刀流に挑戦するにあたってファンやメディアの厳しい東海岸の球団を敬遠、2次面談に進む前にヤンキースをふるいにかけた。『ニューヨークがビッグマーケットであることは変えようがない』と捨てゼリフを吐いたのはキャッシュマンGM。ニューヨークメディアも大谷を『チキン(気が小さい)』とバッシングした。昨オフは大谷でなく、ソトをトレードで獲得したことが今回のワールドシリーズ進出につながった。それだけに今回、大谷や大谷のいるドジャースを叩きのめして自分たちが正しいと証明したいのですよ」

 そもそもヤンキースのフロントや選手には、自分たちこそナンバーワンとの自負がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  2. 7

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  3. 8

    ドジャース大谷翔平 驚異の「死球ゼロ」に3つの理由…12本塁打以上でただひとり

  4. 9

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  5. 10

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ