ソフトB小久保監督を襲う「プレミア12」のトラウマ…“短期決戦に弱い”イメージ払拭できず

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 嫌でも9年前の“悲劇”を思い出す。

 ソフトバンクは昨31日の日本シリーズ第5戦もDeNAに敗れ、3連敗。2勝3敗で日本一への王手をかけられた。

 3試合計1点という貧打はもとより、連敗中はいずれも先発が降板した直後に決定的な失点をしている。

 29日はスチュワートを4回1失点で降板させ、五回から大津を投入。しかし、先頭打者に本塁打を被弾し、制球も定まらず2失点だった。

 30日は石川が6回途中1失点で降板。この回、火消しをした尾形に七回もイニングまたぎをさせたところ、宮崎に先頭打者弾を打たれるなど、一挙4失点の大乱調だった。

 そしてこの日は1失点の大関を三回2死で降ろし、松本晴で何とかしのいだものの、四回からマウンドに上がった前田純が牧の3ランを含む3連打を浴び、3失点である。

 小久保監督は試合後、「敗戦を振り返っても仕方ない」と話しているが、いずれも継投絡みの失点となれば、想起されるのが代表監督を務めた2015年プレミア12のトラウマだ。準決勝の韓国戦で八回にリリーフした則本を九回も引っ張ってピンチを招くと、慌てて送り出した松井裕が押し出し四球。続く増井が逆転打を浴びるなど、継投がすべて裏目に出てしまった。

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