ワイアラエCCで見せ場をつくった平田憲聖は1打の重みを実感して夢をかなえてほしい
ハワイのワイアラエCC(7044ヤード・パー70)は、「ソニー・オープン」の舞台として日本のファンにもお馴染みです。大会名が「ハワイアン・オープン」だった1983年、青木功さんの放った18番の奇跡のイーグルショットは、まさに感動ものでした。松山英樹も3年前の大会を制しています。
松山が前週優勝した「ザ・セントリー」の舞台(プランテーションコース at カパルア=7596ヤード・パー73)は、樹木は少ないものの、アップダウンが激しく、高低差の計算も難しいコース。そこで松山のツアー記録となる通算35アンダーは圧巻でしたが、それに比べてワイアラエは、ほぼフラットなシーサイドコースで「そんなに難しそうには見えない」という声を聞きますが、そんなことはありません。
ここはホール両サイドに立ち並ぶヤシの木やモンキーポッドなどの樹木が林間コースを彷彿させ、フェアウエーが狭い。下が硬いので第1打がフェアウエーに落ちても、ラフまで転がってしまうことも多々ある。ラフやバンカーに入れるとイーグルやバーディーが欲しい18番(パー5)のように、第2打でグリーンに乗せることは容易ではありません。時にハワイ特有のトレードウインド(貿易風)とは逆のコナウインドも吹きますから距離感に迷いも生じます。飛ばし屋より、ショットの精度が高い選手が有利なコースといえます。