岩井明愛の攻撃的ゴルフの根底にある「プロ意識」の強み…ギャラリーを楽しませたい、沸かせたい
JMイーグルLA選手権最終日。通算17アンダー首位タイからスタートした岩井明愛は、2月のホンダLPGAタイランドに続き、1打差に泣きました。
通算21アンダーでI・リンドブラッドに並んで迎えた18番パー4。グリーン奥からのアプローチはピンを3メートルオーバー。このパーパットをカップ右に外しました。
「あそこで決めきれなかったのが自分の弱さでもあります」
岩井はそう言いましたが、持ち前の攻撃的なゴルフはこの日もファンを魅了しました。
16番は468ヤードのパー5。第1打は右ラフへ。ピンまで164ヤード。前方の木がスタイミーでグリーン左奥のピンは狙えません。幸いライは良く、大きくスライスをかけてグリーンの右手前に乗せたショットは見事でした。さらに、カップまで約30メートルの長いイーグルパットを10センチにつけての「OKバーディー」も大きな歓声を浴び、首位のリンドブラッドに並びました。
妹の千怜もそうですが、双子の岩井姉妹は「ギャラリーを楽しませたい、沸かせたい」という意識がとても強い。それが「攻めるゴルフ」の最大のモチベーションになっているようです。前にある木が邪魔でフェアウエーへ出すだけならアベレージゴルファーにもできます。アマチュアにはマネのできないプレーを見せるのがプロといえばその通りですが、僅差で優勝を争っている時に、それができるのは「守らずに攻める」という気持ちがベースにあるからでしょう。米ツアーでの優勝は近いと確信しています。