日本シリーズで思い出す 怖さ知らずのパッティングで制した青木功さんとのプレーオフ
賞金王争いが注目された今年の日本シリーズは、金谷拓実が逆転で僅差のマネーレースを制しました。
会場の東京よみうりCCはこの時季、硬く締まった高速グリーンが選手を苦しめます。やや砲台で傾斜もきついので、ラフからのショットをピンの手前に止めるのは至難の業です。
私がこの大会に勝ったのは大学を出た翌年の1981年。日本オープンで優勝した1カ月後でした。
90年までは前半2日を大阪のよみうりCCで行い、金曜日に東京へ移動。後半2日間は現在のコースが舞台です。81年は雪のため大阪は中止。東京で2日間36ホールの短縮競技になりました。
会場近隣の専大に通っていたものの、東京よみうりでプレーするのはこの時が初めて。初日は4年連続賞金王の青木功さんが6アンダーで飛び出し、私は4打差の3位。翌日の最終日は12番までに5つのバーディーを奪い、15番からも3連続で首位に立ちます。
難関の18番は220ヤードを超えるパー3です。この日は3番か4番アイアンで打ちました。グリーンの左へ外し、2打目は9番アイアンで転がしカップ右上1メートルへ。これを沈めて65でフィニッシュです。