巨人・秋広を覚醒させる阿部監督の“魔改造”…内角直球系を引っ張っての2打席連続弾に他球団警戒
昨年9月のことだ。
「秋広を見ていて、どうですか? つまらなくないですか?」
中日戦に快勝した試合後、阿部慎之助監督がこう切り出した。
先発出場した秋広優人(22)が三飛、三ゴロで2打席凡退。その裏の守備からベンチに下げたことを振り返り、「なんの魅力も感じなかった。あんなチョコンと(スイングを)やるんだったら、マン振りして帰ってきて欲しい。そっちの方が魅力的。うまくチョコンとヒットを打ってくれなんて、こっちは思っていない」と、呆れたような表情で続けたのだ。
高卒3年目の2023年に121試合に出場して打率.273、10本塁打、41打点。
身長200センチ、体重100キロの体格から松井秀喜以来となる左の大砲の誕生かと期待されたが、昨年は26試合出場で.261、0本塁打、1打点に終わった。
「阿部監督が言うように敵から見ても、正直、怖さは感じなかった。当てにいくような弱いスイングで、右方向に引っ張る強烈な打球がほとんどない。打席の様子やスイングを見ても、とにかくヒットという結果だけを欲しがっているのがアリアリでしたから」(他球団スコアラー)