国内女子メジャー初戦 ここを踏み台に「世界」へ羽ばたくのはダレか…優勝者は3年以内に米挑戦
前出の茂木氏は、「海外に出ていく選手が増えて欲しい」とも言ったが、直近5大会の優勝者の内、4人は米ツアーで戦っている。
2019年に勝った渋野日向子(26)は22年から。21年大会覇者の西村優菜(24)は2年後に海を渡り、22年大会を制した山下美夢有(23)は今季から。通算1オーバーで優勝した23年の吉田優利(25)も昨年から主戦場を米国へ移した。
ちなみに昨年の勝者は韓国のアマチュア、リ・ヒョソン。7打差を大逆転した15歳(176日)は、国内ツアーの最年少優勝記録を塗り替え、同年7月より日本のプロ協会に入会したレアケースだ。
つまり、近年の優勝者は遅くとも3年以内には世界最高峰の米ツアーへ旅立ったことになる。
初日の上位陣で米ツアー挑戦を公言しているのは、5アンダー2位の桑木志帆(22)。今年末には米ツアーの予選会を受ける予定だ。
「その前に年間女王も狙っているというから、ポイントが高い今大会は是が非でも勝ちたいが、国内メジャーの『ワールドレディス』の歴代優勝者に名を刻みたいのは、もちろん桑木だけではない。今の若い選手は海外志向が強く、米ツアーの最終予選会を受けるため、世界ランク75位以内を意識しているし、複数年シードも欲しいでしょう。簡単には勝たせてくれませんよ」とはツアー関係者だ。