「暴走を始めた中国2億6000万人の現代流民」石平著

公開日: 更新日:

 世界が注視する中国経済の現状と行方を伝える国際リポート。

 李克強首相は、かつて「中国経済の指標で信用できるのは、鉄道貨物運送量と電力消費量だけ」と発言。しかし、昨年の電力消費量の伸び率は半減、鉄道貨物運送量に至ってはマイナスに転じていると指摘。その他、さまざまな指標を検証しながら、中国政府が発表した経済成長率7・4%という数字はまやかしで、中国経済は悪夢のようなマイナス成長の真っただ中にいると断じる。中国経済が抱えるジレンマとその帰結を解説。やがて経済発展を支えてきた安価な労働力を担ってきた農村戸籍の若者たち「農民工」が、大規模な暴走を始め、体制維持さえ難しくなると展望する。(講談社 1600円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」