「とことん板谷バカ三代」ゲッツ板谷著

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 高卒で中途採用にもかかわらず老人ホームの園長になったオフクロが亡くなり、死後に闘病日記が発見された。七回忌の後に読んでみた。著者の妻と仲良くしていたので自分のことも書いてあると思ったのに、2カ月で2、3行だけ。実はオレのことがあんまり好きじゃなかったのかっ!? 「お父さんと2人でトンカツを食べに行く。本当は2600円なのに店の人がボーッとしてて会計を間違え、200円も儲かっちゃった。よけいに美味しかった」などと書いているのには著者も思わず笑う。亡くなる6日前の最後の記述は「文旦が食べたいな。ふふふふ、文旦」だった。「板谷バカ三代」シリーズの最新作。(KADOKAWA 1500円+税)


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