変わりダネ芸術本特集

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「江戸のバロック」谷川渥監修

 16世紀末から18世紀にかけて、ルネサンス様式に対抗するかのように「装飾過剰で、奇抜で、ドラマチックな表現スタイル」=バロック様式がイタリアで花開き、ヨーロッパを席巻した。ときを同じくして、「わびとさび」を重んじた日本にも西本願寺唐門や日光東照宮陽明門などの絢爛豪華な建築物をはじめ、さまざまな分野でこってりと過剰で生命力にあふれたバロック精神に満ちた作品の数々が生み出された。

 本書は、「官能にうったえる濃厚なデカダンス」など、桃山時代から大正時代までの絵画や茶器、生き人形といった、現代にも通じる奇想と斬新さに満ちた日本のバロック的芸術家の作品を紹介するビジュアルアートブック。(河出書房新社 2500円+税)

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