変わりダネ芸術本特集

公開日: 更新日:

「驚くべき日本美術」山下裕二・橋本麻里著

 日本美術ブームの牽引役でもある山下氏が、その見方と魅力を語り下ろした対談形式による日本美術論。

「実物をナマで見なきゃわからない」と言い続けてきた山下氏の原点は、室町水墨画を研究していた学生時代に雪舟の「天橋立図」を穴の開くほど見た体験からくる実感だという。その時は雪舟が描いている姿に立ち会っているような気持ちになったが、同じく雪舟の有名な「秋冬山水図」は、実物を見てあれほどがっかりしたこともないと語る。

 絵には「言葉では絶対に伝えられない表現の核心部分がある」と、自らの日本美術体験も振り返りながら、実作品を見て体感することの大切さを説く。(集英社インターナショナル 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる