「蝮の孫」天野純希著

公開日: 更新日:

 永禄6(1563)年、名将とうたわれた父・義龍の跡を継ぎ、斎藤龍興が美濃の国主となって2年が経った。祖父の道三を討った父を許せない龍興は、国主の務めを果たさず、酒色にふける日々を送っていた。そんな中、尾張の信長が大軍を率いて美濃を落とすべく北上してきたが、国人の安藤守就の家臣・竹中半兵衛重治の策によって撃退に成功する。さらに重治は、守就を通じて尾張への侵攻を献策するが龍興に退けられ、守就は蟄居を命じられてしまう。翌年、龍興を愚将と見限った重治は、謀反を企て、龍興の居城・稲葉山城を奪う。揖斐城に逃れた龍興は、盗賊退治や堤の修復などに汗を流し、次第に家臣や民の信頼を得ていく。

 信長を追い詰めた龍興の生涯を描く歴史長編。(幻冬舎 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議