夏休みに知識をバージョンアップ 学び直し「教科書本」特集

公開日: 更新日:

「もういちど読む山川地理(新版)」田邉裕著

 受験に必要がないからと、高校時代に選択科目から地理を外した記憶がある人はいないだろうか。現在の学校教育では中学までは地理を学習するものの、高校で地歴科3教科のうち2教科以上を履修する際に世界史と日本史を履修して地理を外す人が非常に多い。このため、国境を越えたビジネスが常識になっている今の時代、地理オンチのまま社会に出て苦労する羽目になりやすい。

 本書は、現時点で地理学的常識とされる知識をコンパクトにまとめた大人のための地理の学び直し教科書。教科書出版で定評のある山川出版社が刊行した大人気の「もういちど読むシリーズ」の地理版だ。世界の諸地域を大まかにとらえた第1部と、文化・自然・人口・産業・交通などの視点から世界全体をとらえなおした第2部の2部構成となっている。地球を丸ごと俯瞰する地理学の基礎をざっとおさらいしたい人にお薦めだ。(山川出版社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド