「猫ミス!」新井素子ほか著

公開日: 更新日:

 黒猫の「俺」は、気がつくときょうだいたちと段ボール箱に入れられ、公園に捨てられていた。地域猫ボランティアの手を経て、飼い主と巡り合った俺は、ナイトという名前になった。

 ある日、どうしてもやらなければならないことを果たすために玄関から飛び出した俺は、飼い主の家に戻れなくなってしまう。ボランティアの置きエサで生き延びる俺だが、たびたびカラスのキングにエサを奪われて、悔しくてならない。

 いつかキングを殺してやると息巻く俺だが、仲間によると、キングは俺のエサだけを狙っているらしい。やがて俺はキングが群れで仲間外れにされていることを知る。(新井素子著「黒猫ナイトの冒険」)

 8人の作家・漫画家が猫をテーマに競演したアンソロジー。

(中央公論新社 600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる