「THE END OF JOBS 僕たちの20年戦略」テイラー・ピアソン著、児島修訳
リーマン・ショックから9年経ったが、雇用が海外に流出しているうえに、人間の労働が機械に置き換えられていることから、アメリカでは希望の職につくことを諦めた人が多い。他の誰かがつくったシステムどおりに働く「仕事(ジョブ)」の時代は終わった。餌を与えられて安全で清潔な環境で生きていても、感謝祭には食べられてしまう七面鳥の生き方から脱する必要がある。
これからは、混沌とした状況で問題を把握し、解決できる「起業家精神」が必要になる。起業家に必要な人間関係とスキルを獲得するために著者が紹介するのが「段階的起業法」と「徒弟制度」である。
生き残るための究極の働き方を提示する指南書。(TAC出版 1600円+税)