「古事記異聞 鬼棲む国、出雲」高田崇史著

公開日: 更新日:

 3月、松江市の揖屋神社の巫女・陽子が他殺体で見つかり、島根県警捜査1課の藤平らが捜査に乗り出す。古事記に「この世とあの世の境目」として書かれる「黄泉比良坂(よもつひらさか)」と記される現場には、死後に切られた陽子の長い髪が散乱し、遺体の左の眼球には金色の簪(かんざし)が深々と突き立てられていた。

 同じころ、大学院への進学を決めた東京の女子大生・橘樹雅は、4月から通う民俗学研究室に挨拶に行く。指導教官の御子神は、出雲を研究テーマにすると告げた雅に「出雲国風土記」に関する最大の謎を知っているかと問いかける。文献を読み込んでも答えが見つからない雅は、出雲にフィールドワークに出かけることに。

 出雲神話の真相を描き出す歴史ミステリー。

(講談社 880円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 2

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  5. 5

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  1. 6

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  2. 7

    竹野内豊はついに「令和版 独身大物俳優」となった NHK朝ドラ『あんぱん』でも好演

  3. 8

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  4. 9

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 10

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?