「血の雫」相場英雄著

公開日: 更新日:

 中野坂上交差点近くで25歳のモデルが殺された。背中など5カ所を刺されていた。次いで、高円寺駅近くの住宅街でタクシー運転手の刺殺体が発見される。当初は無関係と思われたが、やがて2つの事件の凶器が一致することが判明した。

 捜査に当たるのは元・特殊犯罪捜査係の田伏と、生活安全部総務課にいた長峰の2人。かつてシステム関係の仕事をしていた長峰は、殺害されたモデルのインスタグラムを確認していて、彼女が精神的に病み始めていたのではないかと指摘する。その後、中央新報の社会部に「ひまわり」というハンドルネームで犯人からのメールが送られてきた。

 過激な中傷が繰り返されるネット社会を背景にした犯罪を描く社会派ミステリー。

(新潮社 1700円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる