「家族のトリセツ」黒川伊保子著

公開日: 更新日:

 ステイホームが続き、家族にストレスを感じると訴える人が増えている。飽きっぽい子供や、ぼんやりの上に同じ失敗を繰り返す夫、愚痴を垂れ流す妻など、家族の欠点ばかりが目につきイライラする。

 しかし、著者によると、才覚は必ず欠点と共に脳の中に存在するという。発想力は「気分屋」「飽きっぽい」とセット。ほかにも、戦略力は「ぼんやり」「ぐずぐず」と、危機回避能力は「びびり」と、危機対応力は「懲りない」とセットだそうだ。欠点を消せば、長所も弱体化する。さらにこうした脳の個性は決して治せないので、「治そうとする」努力は徒労に終わり、それが家族ストレスの要因になるのだという。

 家族間のすれ違いのメカニズムを解説しながら、家族とうまく付き合う方法を伝授してくれる指南書。

(NHK出版 850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  2. 2

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  3. 3

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  4. 4

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 5

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  1. 6

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲

  2. 7

    「嵐」解散ツアーは売り上げ500億円? オイオイ、どんだけ儲けるつもりだよ

  3. 8

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 9

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  5. 10

    「キャロル」でのジョニー大倉の先見性とボーカルはもっと評価すべき