「コロナ危機の政治」竹中治堅著

公開日: 更新日:

 新型コロナ感染症拡大という未曽有の危機に退陣するまでの9カ月間、安倍政権と各地方公共団体がどのように対応してきたのか。その政治過程を分析したテキスト。

 問題拡大とともに政権は、まず邦人を中国から帰国させる武漢オペレーションを2020年1月下旬に開始。以降、一斉休校要請、布マスク配布、緊急事態宣言などの対策が取られてきた。一方でPCR検査数が伸びないなど、首相の指導力が制約されることも多々あった。都道府県各知事は、政権に先んじて、緊急事態宣言(北海道)や大規模な休業要請(東京)、休業要請解除の基準の策定(大阪)など、政策立案を主導してきた。このような現象がなぜ起きたのか、危機対応のプロセスを追いながら、日本の政治体制の問題点を検証する。

(中央公論新社 980円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議