<53>女子学生たちが親衛隊のように鐵を囲む
桃地はプロポーズ相手の殺気をひしひしと感じた。後ろに座る比内校長に泣き言を言う。
「緊張で口から心臓が出そうですよ……」
比内はへらへら笑うばかりだ。その隣に座る、五森Tシャツを着た見知らぬ中年男性に、桃地は肩を叩かれた。
「がんばってくださいよ、桃地教官!…
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