<54>主計3組担当教官、桃地政念。私の主張!
桃地は舞台へと続く階段を上がる。一歩が重く、一歩が長い。
なんの装飾もされていない舞台の中央に立つ。スポットライトが当たった途端、六百人の聴衆がぼやけた。
桃地は足を肩幅に広げて腕を腰の上に組んで、声を張り上げた。
「主計3組担当教官、桃地政念。私の主張!…
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