「32歳。いきなり介護がやってきた。」あまのさくや著

公開日: 更新日:

 あまのの父は外資系企業に勤め、アメリカに海外赴任していたため、アメリカ人のような大胆な性格だった。MBAを取得するために、50歳で大学院に入学したくらいだ。

 ある日、会社でてんかんの発作を起こすが、無事に回復してMBAを取得し、大学院も卒業した。ところが6年後、様子がおかしくなる。10分前にした約束を覚えていない。母とラグビーの試合を見に行って、いなくなったと思ったら家に帰っていた。中程度のアルツハイマー型認知症と診断されたが、翌年、母ががんで入院すると、母の不在に父は混乱して「なんでいないの?」。

 父の認知症と母の死という事態に直面した絵はんこ作家の混乱と奮闘の日々。

(佼成出版社 1430円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方