「勇者と戦車とモンスター」とみさわ昭仁著
著者は高校生のとき、授業の一環で、自然観察のため葛飾区の水元公園に行った。その休憩所に「スペースインベーダー」があったのだ。それが著者と「スペースインベーダー」との出合いだった。イラストレーターになった著者は、編集プロダクションでゲーム攻略本をつくっていたが、やがてファミコンブームが起き、小売店に入荷してもなかなか買えないという状況に。
ある日、友人がファミコンを持って遊びにきた。夢中になった著者は、友人がファミコンを持って帰ろうとすると引き留めた。持って帰るな。一晩だけでいいからそいつを置いていってくれ。
「ポケモン」制作にも関わったゲームクリエーターの青春記。
(駒草出版 1760円)