(21)この男に見覚えはありませんか
「ご主人はミャンマーでなにか」
まずいことでもやっていたのかと尋ねかけ、正木は口を濁した。
「夫は学者です。民主的なミャンマーを支持しているだけです」
朱里はきっぱりとこたえた。
だが、それがまずいのではないか。
目下軍事政権であるミャンマー…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,251文字/全文1,391文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】