(28)写真に東京出入国管理局の男が
永山が隣にいた娘の朱里に身体を向け、突然頭を下げた。
「すまない。テインタンのことは、すべてわたしのせいだった」
「どういうこと、それ」
唐突なふるまいに戸惑った朱里が、薄気味悪そうに頭を下げた父親に目を注いでいる。
「ふたつの件が関係あるなどとは思っ…
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