「うたかた姫」原宏一著

公開日: 更新日:

「うたかた姫」原宏一著

 亮太が所属する劇団の代表が、新作公演を目前にして金を持ち逃げ。看板役者のカジは、公演中止になった新作をリアルで実行しようと言い出す。

 新作「うたかた姫」は、つぶれかけた音楽事務所の社長によって天才歌姫に仕立てられた素人娘が、世間に熱狂的に受け入れられるというミュージカル風の喜劇だ。脚本通りに現実で実行して一獲千金を狙おうと、カジが駅前でアニメソングを歌っていた20歳の節子を主人公の姫花役にスカウトしてきた。

 亮太は、脚本ではラストに人が死ぬのが気がかりだが、プロジェクトはスタート。やがて亮太は、節子の意外な音楽の才能に気づく。

 それぞれの事情を抱えながら姫花を売り出す「フェイクプロジェクト」に励む劇団員たちを描く青春群像小説。 (祥伝社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末