「暴言市長奮戦記」山岡淳一郎著

公開日: 更新日:

「暴言市長奮戦記」山岡淳一郎著

 2011年に明石市長になった泉房穂は、子育て政策を積極的に取り入れて人口増加を実現した。市長としての評価は高かったが、2022年に潮目が変わる。

 前年、コロナ禍で苦しむ市民へのクーポン配布を議会が継続審議としたのに、専決処分で即座に実施したことなどから、泉に対する問責決議案が提出された。激高した泉が「問責なんて出しやがって」と暴言を吐いた。泉は以前にも暴言で辞職したことがあったが、泉の子育て政策を支持する母親たちの署名活動で再選を果たした。だが、今回は責任をとって政治から引退すると宣言した。

 暴言は多いが、利権勢力と闘って子どもの医療費や保育料の無償化を実現した市長の奮戦記。

(世界書院 1650円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”