「教養としての『病』」佐藤優、片岡浩史著

公開日: 更新日:

「教養としての『病』」佐藤優、片岡浩史著

 外交官から作家に転じ、精力的な言論活動を展開してきた佐藤氏だが、持病の腎臓病の悪化で昨年1月から週3回の人工透析に通う。その後、腎移植に備え検査を重ねる中、早期の前立腺がんが見つかり全摘手術、さらに心臓の精密検査で冠動脈狭窄が見つかりステント治療を受けたという。

 10年生存率60%、平均余命8年と宣告された氏が、元JR社員という経歴を持つ主治医の片岡氏と、患者と医療者のそれぞれの立場から「病」について語り合う対談集。

 佐藤氏は、医療行為とはつまり「患者と医者の共同体を作ること」だという。ではどのようにその共同体を作るのか、そして腎臓病という病気について、さらに現代医療の問題点や病気の最終ゴールである死まで、縦横無尽に語り合う。

(集英社インターナショナル 1034円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  3. 3

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  1. 6

    フジの朝ワイド「サン!シャイン」8時14分開始の奇策も…テレ朝「モーニングショー」に一蹴され大惨敗

  2. 7

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  3. 8

    セレブママの心をくすぐる幼稚舎の“おしゃれパワー” 早実初等部とアクセスや環境は大差ナシ

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞・小林夢果の「剛毛すぎる強心臓」…渦中にいながら師匠譲りの強メンタルで上位浮上