「日本語が消滅する」山口仲美著

公開日: 更新日:

「日本語が消滅する」山口仲美著

 世界各地で民族固有の言語が消滅しているのと同じように、日本語も消滅する可能性があるという。そのひとつの要因が、2020年に始まった小学校への英語教育の導入だ。

 幼い頃からの英語教育は、最初は母国語とのバイリンガルを生み出すが、やがて世界共通語の英語のみを話すモノリンガルになっていくという。日本語を母国語とする話者の数が世界で9番目に多いのは、欧米の植民地化を免れたからであり、小学校低学年から英語教育を導入をするのであれば、よほどの覚悟をもって日本語の将来を守らなければ、いつの間にか英語の国になっている可能性があるというのだ。

 言語が消滅する原因や、それを阻止するためにどうすればよいのかを解説しながら、日本語の特色を説いた警世の書。

(幻冬舎 1078円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット