「シニアになって、ひとり旅」下川裕治著

公開日: 更新日:

「シニアになって、ひとり旅」下川裕治著

 コロナ禍によって制限されていた旅の自由がようやく戻った2023年。初心に戻り、国内のひとり旅に出た達人による紀行エッセー。

 人はある年齢を境に、かつて訪ねた場所にもう一度向かいたくなるらしいと、岩手県花巻を半世紀以上ぶりに再訪。前回は宮沢賢治が目的だったが、今回は閉店した地元デパートの最上階で今も営業を続けている「マルカンビル大食堂」だ。日本で唯一残るデパートの大食堂と聞き食指が動いたのだという。注文を済ませ料理を待つ間、長野で過ごした少年時代に母と妹と一緒に行ったデパートの風景が蘇る。

 以降、かつてお世話になった「キハ40形」に会いに行く千葉県小湊鉄道の旅や、北海道苫小牧から乗り込む仙台行きフェリーなど7編を収録。

(朝日新聞出版 858円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育