視聴率30%を記録した高田みづえ&大関 若嶋津の披露宴
<1985年9月>
9月27日、午前10時にホテルニューオータニの神前結婚式場では高田みづえ(当時25)と大関・若嶋津(同28)の挙式が行われていた。紋付き羽織袴(はかま)の大関と白無垢(しろむく)姿の高田。身長150センチちょっとの小柄な高田と188センチの巨体の大関。高田は酒は強く、三三九度の杯を一気に飲み干す。式の終わりのころは彼女の目からは涙が止まらずあふれ出た。
披露宴は午後6時半から。3カ月前に松田聖子と神田正輝の披露宴が行われたのと同じ、同ホテルの鶴の間。開場前に相撲にちなんだ寄せ太鼓が鳴る。招待客は各界の有名人をはじめとする約1500人。
スピーチも注目を集めた。とくに事務所の先輩の和田アキ子。「嫁ぐ先での3つの袋を大事にしてください。1つは若嶋津関の胃袋。2つ目はお袋。つまり二子山部屋のおかみさん。3つ目は堪忍袋」という含蓄ある言葉は語り草になった。
結婚式の総費用は2億円といわれ、高田の衣装代だけでも7800万円だった。この模様はテレビ朝日系列で生中継されて、30.2%の視聴率を記録した。