「テルマエ」に完敗 「相棒」に求められた岸部一徳の“存在感”

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Wスコアでノックアウト

 水谷豊主演の映画「相棒 劇場版III」は、公開2週間で動員100万人を突破。とはいえ、かつての勢いは完全に失っている。10年公開の前作は約1週間で100万人を超えていた。

「相棒IIIと同日公開の阿部寛主演『テルマエ・ロマエII』は、2週間でほぼ200万人なので、ダブルスコアの完敗です。テレビ朝日開局55周年の記念作品としては物足りない数字で、上層部も落胆しています」(テレビ朝日関係者)

 ドラマの放送開始から、もう14年。そろそろブレーキがかかってもおかしくないが、それだけじゃなさそうだ。

「3作目で気合も入っているのでしょうが、相棒IIIは妙に映画を意識しすぎているのも、むしろ逆効果でしょう。今回は孤島をテーマにした史上最大のスケールなんていわれていますが、そもそも相棒のコアな視聴者は中高年女性で、スケールとかアクション、荒唐無稽な設定とか、そんなものは求めちゃいない。相棒というタイトル通り、人間ドラマを見たいんだと思いますよ」(前出のテレ朝関係者)

■「薫ちゃん」が一番良かった

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