「テルマエ・ロマエII」でフジが狙う“3匹目のどじょう”
GW映画目玉の一本。阿部寛(49)主演の映画「テルマエ・ロマエII」が今週末26日の公開を目前に控え、PRしまくっている。
漫画家ヤマザキマリ原作の風呂映画第2弾。12年春に公開された前作は興行収入59.8億円をマークし、大ヒット。海上保安官を描いた「海猿」シリーズに次ぎ、同年度の邦画興収で2番目に稼いだ一本となった。
評価もされた。日本人離れした濃い顔が功を奏し、古代ローマ人を演じた主演の阿部は同年度の日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞。間違っても、シリアスなドラマではない。古代ローマのテルマエ(浴場)技師が、タイムスリップしてきた現代日本の風呂にカルチャーショックを受けるというチグハグぶりがウリの喜劇。そんな作品でナンバーワン俳優に選ばれたことも話題になった。
「味をしめてフジテレビが2作目を手がけた」(映画関係者)というのもうなずける。フジとしてはドル箱だった織田裕二主演の「踊る大捜査線」シリーズが終了となり、次の稼ぎ頭が欲しいところ。続編はつまらないというが、「わざわざブルガリアの撮影所につくったセットはスクリーン映えして圧巻。しかも、ヒロインの上戸彩の入浴シーンは期待を裏切らない。乳首出しこそないが、ボリューム感たっぷりの胸の谷間は湯船の凹凸ではっきりと確認できる」(映画誌ライター)。