元祖おネエ系ジェニーいとう “格闘家芸”で夜の街を席巻中
「労働意欲をそがれるほど似ていない。でも、面白い」──。これってモノマネ芸人にとってある種、最高の褒め言葉じゃないか。おネエ系キャラでも人気だったジェニーいとうさんだ。最近、あの強烈にして爆笑必至のモノマネを見ない。今どうしているのか。
「“新宿2丁目から舞い降りたモノマネ界の妖精”、ジェニーいとうです。よろしくお願いね。アラ、ちょっとぉ、アナタ、笑いをこらえてない? 確かに、“新宿2丁目の化け物”って声も聞こえないではないわ。だけど、そんなの少数派よ、絶対に」
新宿駅に近いホテルの喫茶室で会ったジェニーさん、こう言って記者を色っぽくにらんだ。派手なブルーのアイシャドーに紫色のシャツ。おまけに178センチ、94キロの偉丈夫ときた。正直、周囲の視線が痛い。
「フフフ、東京オリンピック開催が決まったじゃない。で、今は格闘家のモノマネに力を入れてるの。例えば、アニマル浜口の“いいか、京子、落ち着いていけよ。バカになれ! 気合だぁ!”とか、ボビー・オロゴンの“ふざけんじゃねぇよ”なんて具合よ。ワタシ、高校時代、柔道部にいて、くんずほぐれつの稽古をやってて突如、男性が好きになったくらいだから、格闘家はまさにタイプなの」