元TBSアナ吉川美代子氏 フジ番組で“古巣に苦言”の波紋
上智大教授の碓井広義氏(メディア論)はこう言う。
「“女子アナ”の総本山ともいえるフジテレビの番組で発言したことに意味があると思います。これまで、女子アナ批判というのはテレビは自分自身のことだからもちろんしないし、他のメディアが批判しても聞く耳なんて持ちませんでした。それが、内部から“足を洗った”吉川さんが言うことでようやく明解になった。主張は至極まっとうで、女性アナウンサーをやりきった吉川さんに言われては誰も反論できないでしょう。一昔前に比べて最近は女子アナに対する視聴者の目もクールになってきていて、『局アナ=タダで使える社内タレント』の存在を喜ぶ視聴者も減っていると感じます。そういった空気がある今、吉川さんの言葉や行動には非常に意味がある」
吉川氏の古巣、TBSでは今、2人の女性アナウンサーが話題だ。1人は“ザ・女子アナ”の田中みな実(27)がフリーに。もう1人は“美人すぎるAD”の笹川友里(23)がアナウンサーに転身。専門職であるはずのアナウンサーに一般職からの異動は異例中の異例。しかも、笹川はアナウンサー試験では不採用だった。当の笹川は「夢のようです。みなさんが笑顔になれるアナウンサーになりたい」と意気込んでいるが、吉川氏が「だったらタレント事務所へ入れ」と言っていた言葉そのままだからジョークとしか言いようがない。