ドジャース大谷「ジャッジ超え62本塁打」に現実味 調子は右肩上がり、チーム事情も追い風に
日本時間18日のエンゼルス戦は6打数無安打に終わり、4戦連続本塁打とはならなかった大谷翔平(30=ドジャース)。
6打数以上の無安打は2019年以来、実に6年ぶりながら、最近の打撃に変化が生じている。それは中堅から左方向への打球が増えていることだ。
6タコのこの日も2打席目の中飛と4打席目の遊ゴロ併殺は明らかにセンター返しを意識したもの。前日の17日も3試合連続本塁打を含めた2安打はいずれも中堅方向だった。特派員のひとりがこう言う。
「今月上旬までは引っ張りにいった打球がほとんど。今年から使っている長いバットは、どうしても始動を早めざるを得ない。7日時点で左方向に飛んだ打球が8しかなかったのは、意識的に始動を早めた結果ですよ。けれども、17日までの3試合で打った4本の本塁打のうち3本は中堅から左翼方向へのもの。中堅方向に本塁打が出始めたのは、長いバットのタイミングをつかんだとみるべきです。今後は本塁打を量産しそうな気配です」
ここまで46試合を消化して16本塁打はシーズン56本ペース。が、「父親リスト」で2試合欠場しているから出場したのは44試合で、実質58本ペース。長尺バットに慣れて今後、本塁打を量産する気配なら、21年にジャッジ(33=ヤンキース)がマークしたア・リーグ記録の62本を超える可能性もあるのではないか。
チーム事情もプラスに作用する。ロバーツ監督は負傷者リスト入りしているテオスカー・ヘルナンデス(32)が近日中に復帰すると話している。ヘルナンデスは33試合で34打点をマークしているように勝負強い。
打線に厚みが出れば相手投手は嫌でも大谷と勝負せざるを得ないうえ、大谷の後を打つ強打者が増えればそれだけ神経を使うし、失投がくる確率も上がる。