世界がインドへの投資を拡大へ…トランプ関税公表後も株価は堅調、企業活動も積極化
トランプ関税の影響で金融市場の値動きが激しくなっている中で、インドへの投資が再び注目を集めそうだ。
直近ではインドがパキスタンへミサイル攻撃をしたことをきっかけに、双方の軍事行動が続いていた。核を保有する2国での緊張が高まったことで投資家にも不安が広がっていたが、5月10日に両国は停戦に合意し、戦争に発展するリスクは遠のいた。
また、米大統領のトランプ氏はSNSで「両国との貿易を大幅に拡大するつもり」と表明し、トランプ関税の影響が少ないインドに投資家の関心が再び集まり始めている。
■株価も上昇
株価も回復傾向だ。インドの代表的な株価指数である、SENSEXは2024年9月に過去最高値の8万5836ポイントを付けると下落基調に転じ、25年4月上旬のトランプ・ショックまで下がり続けたが、その後の回復は早く、5月12日までに約12%上昇。インドの株式市場はトランプ関税の公表後に堅調に推移しているといえる。
ピクテ・ジャパンが4月16日に公表したリポートによると、25年3月から4月11日までの株価騰落率は米国株が▲9.8%、日本株が▲7.2%であるのに対し、インド株は+3.9%だった。