元ちびっこギャング藤井一男さん 相方との“劇的再会”を語る
かくして、94年にコンビ解消。
「それからはトラックの運転手をしたり、笑太郎さんて漫画家さんのスタッフになり、そこでは10年くらい働いたのかな。ベタ塗りから始めて、これが意外に性に合ってたみたいで、社員にならないかと誘われるくらい、けっこうな給料もらってましたよ」
しかし、45歳の時、「新潟で芸能プロをやらないか」と声がかかり、かの地へ転居した。
「かれこれ10年、芸人志望の子を育ててます。ただ、東京だったらバイトしながら全国区を目指すんだけど、地方では就職し、趣味の一環として地元のテレビに出て、それで満足なんですね。目下、プロダクションには6人いて、新潟の子は1人だけ。あとはかつて教えてた東京の東放学園出身の子が加わってます。実力をつけて東京に行こうぜ! が合言葉です」
新潟市内に28歳で結婚した2歳下の夫人、高1の長女と暮らす。
「稽古してて相方との息は相変わらずピッタリなんですが、速いテンポのセリフに戸惑うこともあって、正直、老いも感じます。でも、(ちびっこギャングを)勝手にやめると言い出したボクを呼んでくれた相方の期待には絶対に応えなければ、男じゃありません。これをきっかけに復帰? いやいや、それはどうでしょう。まず新潟に戻りますよ」