TVより先にネットで番組配信 フジの“新戦略”は吉と出るか

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【連載コラム 安倍宏行「続・絶望のテレビ報道」】

 視聴率で日本テレビの後塵を拝するフジテレビがネット戦略で仕掛けた。17日、世界50カ国、6200万人のユーザーを誇る定額制映像配信サービスNetflix(ネットフリックス)と、オリジナル番組制作・配信で合意したのだ。

 今回発表されたのは、この秋のサービス開始と同時にフジテレビが第1弾としてリアリティーショー「テラスハウス」の新作「TERRACE HOUSE NEW SEASON COMING」(仮題)と、連続ドラマ「アンダーウェア」(英題:Atelier)を制作、グローバル配信を行う。当初はNetflix向けに独占配信を行い、その後、地上波や動画配信「フジテレビオンデマンド」でも配信する予定。Netflixの国内での利用料金、サービス開始日は未定だ。

 実はこうしたネットの映像配信サービスでは日本テレビが先行していた。すでに2014年、定額映像配信サービスのHuluを傘下に収めている。その成果として、日本テレビはHuluと「THE LAST COP」(ザ・ラスト・コップ)というドラマを共同制作した。19日(金)にまず地上波で2時間放映、エピソード2以降はネットで配信するという日本では全く新しい試みで注目を集めていた。

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