伝説の漫才師・浮世亭ケンケンさんが語る“失踪事件”の真相
「次の日、テレビをつけたら、ワイドショーで『ケンジ、謎の失踪!!』って大騒ぎになってるじゃないですか、ハハハ。以来、仕事がなくなり、地方の料理屋で住み込みで働いてる時、またまた洋ちゃんが捜し当ててくれて、“東京に来ないか?”って誘われた。それにしても、芸人だから酒とバクチのしくじりは数えきれないけど、ボクの場合は失踪事件が最大のしくじりです」
■「国分健二」の名前で漫談家として活動中
さて、ケンケンさんは現在、国分健二という名前で落語芸術協会に所属。漫談家として都内の寄席に出演している。
「この店は家に近く、ママに誘われ、時々、ライブをやらせてもらってます。カラオケもあるし、ちょっと小林旭でもやってみますか?」
といって歌い出したのが、♪ど~この誰かは知~らないけれど……、高い声が裏返り、歌声は完全なアキラ節の「月光仮面」に周囲は爆笑に次ぐ爆笑。その他、高倉健、石原裕次郎、五木ひろしなどが歌マネのネタだそうだ。
「洋ちゃんはボクのこと、今でも気にかけてくれていて、“また漫才やろうや”って誘ってくれる。ありがたいことです」
夫婦2人暮らし。43歳になるひとり息子は「ある会社の部長に昇進した」とうれしそうに話した。