視聴対象を特化 「テレ東音楽祭(2)」に見た歌番組の可能性

公開日: 更新日:

 そのほか、特筆すべきはジャニーズとAKB48グループの大量出演で、噂の手越と柏木が一緒に出るのはOKなの? とひやひやしていたらAKBは事前収録だった。

 いまやテレ東の屋台骨(?)アニメ「妖怪ウォッチ」のジバニャンが登場し、「これから起こるミスは全部、『妖怪のせい』で、生放送に慣れていないスタッフのせいじゃニャいのよ~」と宣言。妖怪のせいかなと思ったことがあればツイートしてと募集をかけたところ、「テロップの字が大きすぎる」「カメラマンが映り込んでいた」「乃木坂46がずっと乃木坂48になっていた」などと視聴者から指摘を受け、謝る場面も。

 生放送のアクシデントをまるごと妖怪のせいにするノリがいかにもテレ東。来秋完成予定の新社屋の工事現場から関ジャニ∞が歌い、「社長」と書いたTシャツを着た社長も登場。局を挙げてのお祭り騒ぎはなかなか楽しめた。

 今回、切り捨てたほうの老人向けには、25日に「懐かしの昭和メロディ“戦後70年流行歌”」を放送、ちゃんとバランスも取っている。老若男女だ、ファミリー向けだなどとうたっても結局は双方に不満が残るもの。若者向け、老人向けに特化した今回のテレ東の試み、いいかも。

(コラムニスト・桧山珠美)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」