「動いた」小林幸子と「耐えた」田原俊彦 芸能人に学ぶ危機管理

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【連載コラム「芸能界クロスロード」】

 昔、「手売り」の演歌歌手は普通にいた。夜の街頭で歌いながら自らのレコード(CD)を売る。スナックなどのお店に入り、酔っぱらい相手に歌を披露して売る歌手もいた。それだけで延べ1万枚売る歌手もいたそうだ。

 そんな時代を知る小林幸子が同人誌即売会「コミックマーケット」でミニアルバム、2500枚を1日で売り切った。形の違いはあれ、ある種の手売り。「1000枚売るのがやっと」といわれる演歌氷河期に自身の手でCDを売る小林。その原動力は3年前、女性社長解任騒動を起こし、業界内からもバッシングを受けたことにあると思う。

 長年にわたりNHK「紅白」の顔として人気を博した小林だったが、騒動が原因となり(?)落選。いまだに復活できずにいるが、新たな道筋を確立している。“ニコニコ動画”とのコラボで演歌とは無縁の若者との交流を図るなど精力的に動いていた。体を張った小林を若者たちは支持。今や「ラスボス」と呼んで人気を博している。大手事務所のサポートを受けず、夫と二人三脚の個人事務所だからこそできたのだろう。

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